Columns|コラム【自立】全5回

第4回 自責と他責

前回は「依存しない」という思いについてお話しました。


改めて「自立」って何からの「自立」なのか、

を考えてみると、

私は「経済」「環境」「自己」に大別できる気がします。

「経済的自立」「置かれた環境からの自立」は

これまでふれてきました。

今回は「自己」からの自立についてお話したいと思います。

私は「自責」にそれが見られると思っています。

すなわち、自分のこととして状況を受け止め

自分のこととして対処する、という姿勢です。


反対語は「他責」です。

「〜〜のせいでxxxxできなかった」

「〜〜がxxxxしてくれないと・・・」

こんな会話をよく耳にすると思いますが、

いい事例です。

この思考に陥った時は

自分で状況に対処することを放棄し、

でたとこ勝負になっています。


突然ですが、私は学生時代ピッチャーでした。

学生時代の野球というのは、

打たれるもおさえるもピッチャー次第です。

なので実質ピッチャーの良し悪しが

ゲームの勝敗に大きく影響を与えていました。

負ければ自分の責任です。

だから自分が抑えれば勝てると思っていました。

今から思えば「自責」の姿勢が

知らず知らずのうちに根付いていたかもしれません。


課題が発生した時に人のせいにすることは一瞬楽です。

でも他人は思い通りにはなりません。

思い通りにならない他人に委ねるより

まだ思い通りにできる自分のこととして扱うことのほうが

状況を進展させる確率は高いと思います。


会社をやめて起業した時

仕事がうまくいくもいかないも自分次第、

という「自責」の覚悟ができた時でもありました。

「自責」は正直しんどいこともあります。

でも可能性を信じられます。

また自分に力がないとわかった時、

断念することも納得がいきます。

自分を責める必要はありません。

現実を素直に受け入れられるのです。

余計に不安がることが減ったかもしれません。


次回は「なんのための自立か」について

まとめてみたいと思います。





「第3回 “依存しない”という考え方」

「第5回 なんのために自立するのか」

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