Columns|コラム【なぜMBAシェアハウス®を始めたのか】全8回

第8回 MBAシェアハウス®の誕生[最終回]

前回は“何をシェアするか”という大切な問いに行き着いた話をしました。

今回は最終回。 “MBAシェアハウス®”というコンセプトにたどり着いた経緯をお話しします。


当時住んでいたシェアハウスには物珍しさも手伝ってか、

スクールの友人がよく遊びにきてくれました。

普通の表敬訪問もありましたが、

勉強会や意見交換会、相談をしに来てくれる人もたくさんいました。

だいたいみんなで総菜やお酒を持ち寄って飲み食いしながらだったので、

貸切または離れの個室の飲み屋みたいな感じです。

帰ってきた同居人が途中から参加することはよくあり、

議論はまた新鮮な変化を生みました。


スクールや居酒屋などで、仲間と議論をする機会はありましたが、

終電や場所の都合などで時間や場所が制限されることはよくあります。

しかし、シェアハウスに住んでいた時は

同居人が帰宅した時やダイニングにいる時に会えるので、

特別な理由でもない限りアポをとる必要がありませんでした。

それに友人が来る時も、厳密な時間を設定する必要はなく、

いたければ朝までいることも可能です。

何気ないことから話が始まるのですが、

その後話が拡がったり深まったりして、

終わってみると新しい気づきが得られることがよくありました。

そんな経験を繰り返し、

最終的に起業しシェアハウスの運営事業を開始するに至りました。

シェアハウスで暮らし始めたことは、私にとって大きな転換期となったのです。


「目標の発見・実現をめざしている人たちがお互いに持つものをシェアしあいアウトプットを出す場」

これがまさに私のイメージでした。


だったら、このまま “起業家シェアハウス”でよかったのです。

ここに外国人が加われば、「起業家x外国人」という

スクールでたどり着いたコンセプトに合致します。


しかし起業したばかりでまだ何も成果を上げていない自分には

ちょっとおこがましいコンセプトであり、ネーミングと感じていました。

「起業家」というこの一言が何か心に引っかかっていたのです。

何かいいネーミングはないものか・・・


思い起こせば私がMBAを目指すにあたり、

学んで得た知識そのものも大切だったのですが、

人との出会いはさらに大切でした。

出会った人たちは、自分を磨いていこうという意欲を持った素敵な人たちでした。

私はこの人たちが持っている強みや前向きな姿勢に接したことで、

目標を見つけ実現に向けて踏み出せたのです。


私が学んできたMBAはまさに「シェアするもの」をシェアし合えていた環境でした。

そして意欲を持った人たちは起業家だけではないことに気がついたのです。

そう、起業家にこだわらなければいい。

ターゲットも起業家だけではないし、ネーミングも起業家でなくていい。

そう、思い至ったのです。

胸のつかえがとれたような気持ちになりました。


やりたいことは見えていました。

でもターゲットとネーミングが引っかかっていたのです。

その答えは自分の経験に、すなわちMBAでの経験にありました。


こうしてここに “MBAシェアハウス®”が誕生しました。


もちろん運営の活動内容はこれから具体化していくことになり、

これはまだスタート地点の話です。



次回から新しいシリーズをお送りします。



「第7回 何をシェアするか」

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